転職活動は基本的に楽しいものではありません。今よりいい会社にヘッドハンティングでもされない限りは、努力も苦労も必要ですし、長引けばそれだけつらさも増してきます。
では、転職活動がつらくなった時はどのように乗り越えればいいのでしょうか。ここではその対処方法をご紹介していきます。
転職活動がつらくなる理由と、その対処方法
「そうだ、転職しよう」と転職活動を始めたころは、次の新天地を探して進もうとしているので、初めのうちは意欲的に活動ができます。
しかし、転職活動が長引くとどうしてもつらさや苦しさの方が勝ってきます。ではどういう時につらくなってしまうのでしょうか。その原因と対策について考えていきます。
希望する条件とマッチする会社が見つからない
求人の案件はネットでも多数見つかりますが、実際に自分の希望する条件と完全にマッチする案件というのは意外と少ないものです。何件かピックアップしてアプローチした後、次になかなかよさそうな案件が出てこず、途方に暮れてしまうことがあります。
対処法：
転職するからには、今よりいい条件の会社に勤めたいというのは当然のことです。しかし、すべての条件が今よりいい会社は離職率も低く、空きのポストが出にくいため、案件も少ないのが普通です。
例えば、給与面や労働時間など、自分にとって一番譲れない条件だけは譲らず、他の部分で譲歩して探してみると、今までと違った案件に出会える可能性が高くなります。
不採用が続いて自信を無くしてしまう
先方との条件が合って履歴書を送ったり面接したりするものの、なかなか内定までたどり着けない、という状況が何回かあると、自分に自信を無くし落ち込んでしまうことがあります。これは仕方のないことですし、転職者は誰でも経験することです。
対処法：
不採用になったからと言ってあなた自身の人格や能力が否定されたわけではありませんし、タイミングが合わなかっただけ、ということもあります。あなたが自分を否定する必要はまったくありません。
転職は縁であり、例えるならば恋愛のようなものです。どんなスペックを持っていても「合わない」ということがままあるものです。
たまたま自分とは「マッチしなかった」だけで、あなたに非があるわけではありません。失恋した時のようにすっぱり割り切って、次に目を向けることのほうが大切です。
秘密で転職活動をしていることに疲れてしまう
転職活動は基本的に現職の会社にバレないようにします。これが心理的負担となるケースも少なくありません。転職活動がバレないように、普段の会話にも気を遣うようになったり、面接などで有休をとるのにも気を使ったりと、気苦労も多くなって、疲れてしまうこともあります。
対処法：
そんな時は、家族や友人などに相談して、「転職活動をしている」ことを大っぴらに話すことで、ある程度解決することがあります。誰にも言わないと「コソコソ」しているようで後ろめたさを感じてしまうケースもありますので、ガス抜きをする場所をつくると良いです。
転職は普通、現職の会社に大っぴらにするものではありませんし、それは別に裏切りではありません。あなたがよりよい人生を歩むためのステップのひとつです。
おわりに
転職活動はご縁の部分も多いので、必死になって頑張ればすぐにいい結果が出るというものではありません。短期決戦ではなく、ゆったりと構えるスタンスも重要です。
人間が一番つらくなるのは「希望」が見えなくなった時です。つらいとき、苦しいときは一旦休んでみることで、気持ちが変わることもあります。そして新しい未来への希望を明るく想像してみましょう。また、つらくなったときは思い切って開き直ることも大切です。
