転職を考えたとき、仕事を続けながら転職活動をするとなると現実的になかなか時間が取れず、思ったように進まないことも多いです。
退職して転職活動をした方が上手くいくのではないか、と考えることもあるかと思いますが、仕事を続けながら転職活動したほうが、メリットが大きいです。
ここでは、仕事をしながら転職活動をするメリット・デメリットと、転職活動のコツを解説していきます。
仕事をしながら転職活動するメリット
まず、仕事を続けながら転職活動するメリットを上げておきます。
職歴に空白期間ができず、退職理由を考える必要がない
退職してから活動を始めると、どうしても職歴にブランクができてしまいます。そして、採用面接では必ず「退職理由」と「なぜ次の仕事が決まる前に退職したのか」を聞かれます。
円満退職だとしても、「すぐに辞めざるを得ない理由があったのではないか」「計画性がないのではないか」「こらえ性がないのではないか」など、痛くもない腹を探られる可能性が高くなります。
経済的な不安がない
退職すると、基本的には翌月から定期収入がなくなってしまいます。たとえ年収分貯金があったとしても、転職活動は長引く可能性があります。貯金が底をつくと、「なんでもいいから転職しなきゃ」と焦ってしまい、希望と違う転職を急いでしまうケースも出てきます。
「貧すれば鈍す」というように、経済的に困ってくると、様々な悩みが出てきたり、判断力が鈍ったりします。仕事をしていれば、少なくとも経済的な不安に陥ることは避けられますし、安心して転職活動を行うことができます。
仕事をしながら転職活動するデメリット
デメリットは、大きく二つです。
十分な転職活動の時間が取れない
多忙な方であれば、実際に転職活動の時間を取るのは難しい場合もあります。退職すれば確かに時間に余裕はできます。
ですが、自分の条件に合う募集案件は限られています。退職して転職活動しても、思ったよりも転職活動に割く時間は長くないので、退職するデメリットの方が大きいです。
面接などで有休をとらねばならない
転職面接までこぎつけると、スケジューリングが難しくなります。2度3度と面接が重なると、半休も有休もとりにくいものです。しかし実際には面接までこぎつけることはそれほど多くはありません。
また、人材を募集している企業も日常業務がありますから、近年では業務終了後の18時以降に面接をするところもあります。
スケジュール調整が難しいとはいえ、退職するほどのことではありません。
仕事をしながら転職活動をするコツ
今の会社に勤務しつつ転職活動をするコツは、まず
「勤務している会社に知られないこと」です。
親しい同僚などにも話してはいけません。話はどこから漏れるかわかりません。そして転職活動をしていることが会社にバレると、転職を断念した時に居づらくなりますし、最悪、引き留められる可能性もあります。
採用面接などで有休をとる時も、バレていない方がとりやすいです。
また、「どうせ退職するんだから」と思っていると、言動に出てしまうこともありますから、気を付けてください。
そしてもうひとつは
「転職エージェントを利用する」ことです。
転職サイトだけを利用している方も少なくないと思いますが、本気で転職を考えているならば転職エージェントに登録しましょう。
転職エージェントでは公募案件だけでなく、クローズドの案件も紹介してもらえますし、業界に特化したエージェントもあります。良いアドバイザーに出会えれば、転職のアドバイスもしてもらえます。
また、転職サイトや転職エージェントは複数利用し、転職案件も1件ずつ応募するのではなく、自分の条件に合った企業には複数応募することで、転職の可能性が高まります。