飲む日焼け止めは効く?(塗る以外の日焼け対策)

夏の間は紫外線が強いので、日焼け止めクリームや帽子などが欠かせない人も多いでしょう。最近は「飲む日焼け止め」が市販されていますが、飲む日焼け止めはどの程度の効果があるのでしょうか?

今回は、飲む日焼け止めは効くかどうか?について説明します。

飲む日焼け止めとは?

飲む日焼け止めとは、フェーンブロックやニートロックスサンのような植物性の成分が配合されたサプリメントのことです。日焼け止めクリームのように皮膚に塗布するのではなく、体の中から日焼けに対応できるというものです。

フェーンブロック

フェーンブロックは、中南米に原生しているシダ植物の一種で「PLエキス」とも呼ばれ、日焼けの防止と光での皮膚トラブルの抑制に臨床的有用性があると報告されています。

ニュートロックスサン

飲む日焼け止めの成分としては、シトラスとローズマリーから抽出したエキスが成分のニュートロックスサンも有名です。原料会社ではヒト臨床試験で紫外線防御効果が確認できたとしています。

飲む日焼け止めは効く?

飲む日焼け止めで日焼けを完全に防ぐことは難しいと考えられます。以下のような理由からです。

飲む日焼け止めはサプリメント

飲む日焼け止めはサプリメントです。サプリメントとは、元来、健康を維持増進するために特定の成分を濃縮して錠剤などにしたものです。原料は食材であることが多く、あくまで食品の位置づけです。万人に安全で有益な食品はなく、健康な人が健康を維持するために使ってこそ、効果が期待できます。

このような意味で誰が摂取しても日焼け防止になるという保証はなく、返って健康を害する可能性も考えられます。

FDAと米国皮膚科学会の見解

アメリカ皮膚科学会は「《飲む日焼け止め》を、《塗る日焼け止め》や《日焼け止め用の衣服》の代わりに使わないように」と警告しています。さらにFADも「飲む日焼け止めには紫外線防止効果の科学的根拠が乏しい」として、販売しているブランドに文書を送付しました。

飲む日焼け止めは日焼け止めクリームの代わりにはならない!

今回は飲む日焼け止めは効くかどうかについて、説明してきました。

飲む日焼け止めはサプリメントであり、食品です。誰にでも安全で有益な食品というものは存在しません。飲む日焼け止めも誰が摂取しても効果があるというものではなく、人によっては健康を害する可能性も考えられます。

日焼け止めクリームの代わりにはならないことを知った上で使いましょう。

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