ピコレーザーとは、ピコ秒(1兆分の1秒)という短い時間で光を照射することができる治療機器で、シミの改善などに効果を発揮します。ピコ秒という短い時間で照射することで、従来のレーザー機器と比べて周囲の皮膚へのダメージを最小限に抑えることが出来ます。また、シミやそばかすのもととなるメラニンをピンポイントで狙い細かく砕くことが出来ます。メラニンは細かく砕かれるほど代謝で排出されやすくなるので、シミへの効果が期待できるのです。
この記事では、シミやタトゥー除去に有効なピコレーザー4種類について紹介します。
ピコウェイ
パルス幅:350∼450ps 波長:532nm 730nm 1064nm
ピコウェイは厚生労働省の承認を得た機械で、特徴はパルス幅が短いということです。パルス幅とは、レーザーを照射している時間のこと。照射時間が短いほど、肌へのダメージは少なくなります。
様々な濃さのシミに対して有効で、ハンドピースを変えることでコラーゲンの産生を促すなどの美肌目的でも使用されます。
ピコシュア
パルス幅:550∼750ps 波長:532nm 755nm
アメリカFDAの承認を得ている機械です。755nmという波長のレーザーはメラニンに対して非常に親和性が高く、深いシミに対しても十分な熱量を送ることが出来ます。
効果としては、シミや肝斑、そばかすの改善や、美白、美肌など色々な肌悩みに効果が期待できます。
また、肌へのダメージが非常に少なく、照射部分の回復が早いため、色素沈着が生じにくいこともメリットの一つです。
エンライトンⅢ
パルス幅:750∼2000ps 波長:532nm 670nm 1064nm
エンライトンⅢは「エンライトン」シリーズの最上位機種で厚生労働省の許可を受けた機械です。
532nm 670nm 1064nm、3つの波長があり、様々な色のタトゥーを除去できます。
スポット照射・トーニング・フラクショナルの3つの機能があるため、タトゥー以外でも大きなシミや肝斑、ニキビやニキビ跡にも有効です。さらにはコラーゲンの産生促進をすることが出来るので肌の弾力アップなども可能です。
ディスカバリーピコプラス
パルス幅:370∼450ps 波長:532nm 694nm 1064nm
イタリア製のピコレーザー機器です。パルス幅が370∼450psと短いため、熱によるダメージや痛みを押さえながら高い効果が期待できます。
3種類の波長があるため、様々な深さのシミなど、色素沈着に対して有効に働きかけることが出来ます。
また、ダウンタイムがほとんどなく、従来のナノレーザーより回数が少なくて済むというのもメリットの一つです。
まとめ
この記事では、ピコレーザー4種類についての違いや効果について説明してきました。
シミなどの色素沈着を改善したいのであれば、最適なピコレーザーを選ぶことが大切です。色むらのない肌を目指したいのであれば、一度医師に相談してみてはいかかでしょうか。