メディカルコスメとは？
「メディカルコスメ」とは美容外科などの医療機関で診察を受けて、医師の指導を受けて使用することを前提とした化粧品のことです。医療機関専売化粧品ともいわれます。
というと医薬品のように聞こえますが、実は医薬品ではありません。メディカルコスメに明確な定義はなく、あくまで「化粧品」です。そして薬用化粧品（医薬部外品）であるとも限りません。ですから効果効能は謳えないことになっています。
いわゆる化粧品は、薬機法（薬事法）により「化粧品」と「医薬部外品」の2つに分類されます。医薬部外品の場合は、既定の有効成分を配合する必要がありませんが、化粧品の美容成分は企業で決めることができるのです。ですから、メディカルコスメには高濃度の美容成分が配合されている場合があります。
メディカルコスメとドクターズコスメの違いは？
メディカルコスメに似たようなものに「ドクターズコスメ」がありますが、このふたつは違うものです。メディカルコスメは皮膚科や美容外科医など専門医が開発したコスメで、医師の診察が必要であり、クリニックや医療機関で専売しているものを「メディカルコスメ」と呼びます。
ドクターズコスメも同様に皮膚科や美容外科などの専門知識のある医師が開発したコスメのことですが、市販で購入できる化粧品です。たとえばバラエティショップやドラッグストアの店頭でも販売している「ドクターシーラボ」や「NOV」などがドクターズコスメと呼ばれています。
メディカルコスメのブランド
メディカルコスメと呼ばれるものは医療機関の専売品であることから、それぞれの医療機関で開発したプライベートブランドのオリジナル化粧品も多く見られます。ここでは代表的なメディカルコスメブランドを紹介します。
ナビジョンDR
一般的に知名度があるメーカーのメディカルコスメとしては、元々、資生堂で開発された「ナビジョンDR」があります。現在は資生堂が生産中止したため、岩城製薬がブランド発売元となり、継続販売されています。クリニック限定発売の「ナビジョンDR」と市販で購入できる「ナビジョン」シリーズがあります。
DermaceptRX（ダーマセプト）
DermaceptRXはロート製薬から発売されているメディカルコスメです。「肌トラブルに特化したスキンケアブランド」と謳われており、こちらはクリニックでしか購入することができません。
また、ロート製薬は他にも「DRX」シリーズというクリニック限定化粧品を発売しています。
メディカルコスメは市販の化粧品よりも高額なことが少なくありません。しかし、医師とお肌のコンディションを相談しながら購入できるのが安心できるところです。
市販の商品では満足できない、医師と相談して化粧品を使いたい、という方は、一度美容クリニックで相談してみてはいかがでしょうか。
