転職したけれど「思っていたのと違った」「人間関係が合わなかった」など、いざ働いてみて初めて見えることもあります。でも、だからといって“辞め方”を間違えると、次の転職や今後のキャリアに大きな影響を与えることも。
ここでは実際の相談事例をもとに「転職先で絶対にやってはいけない辞め方」を5つ紹介します。
1.無断欠勤からの“フェードアウト退職”
もっとも問題になるのが「何も言わずに来なくなる」ケース。これは給与の未払い、離職票の発行遅延、職歴に傷がつくなどのリスクだけでなく、最悪の場合、損害賠償請求を受ける可能性もあります。社会人としての信用を守るためにも、無断退職は絶対に避けましょう。
2.「LINEで一言」だけの退職連絡
退職の意向をLINEやメールだけで済ませるのもNG。気軽に連絡できるツールだからこそ、軽く扱われた印象を与えてしまいます。特に小規模な美容クリニックでは、スタッフ同士の距離が近い分、人間関係のしこりにもなりやすいもの。辞めるときほど、直接対面か電話で丁寧に意思を伝えるのが大切です。
3.感情的に「もうムリ!」と即日退職
職場で強いストレスを感じることもあるかもしれませんが、勢いで即日退職するのは避けたいところ。法律上も、退職には原則2週間前の申告が必要とされています。体調を崩すほどのストレスであれば医師の診断書をもとに対応するなど、冷静な段取りを踏みましょう。
4.「やっぱり違った」だけで転職を繰り返す
「なんとなく違う」「雰囲気が合わない」という理由で短期間で転職を繰り返してしまうと、履歴書上の印象が悪くなり、次の転職がますます難しくなります。まずはキャリアアドバイザーや同業の先輩などに相談してみることが、安易な離職を防ぐ第一歩です。
5.後任や引き継ぎを無視した“投げ出し退職”
退職日までにしっかりと引き継ぎを行うのは、最低限のマナーです。特に医療機関では、顧客情報や施術の進行状況など、きちんと渡さなければ現場に大きな混乱を招きます。「辞めたあとの職場のことなんて知らない」では、業界内での信用も失いかねません。
辞めること自体が悪いわけではありません。本当に辞めたいと思ったときは、堂々と正しい手順で伝えればいいのです。大切なのは、社会人として誠実に行動すること。信頼を守ってこそ、美容業界で長く活躍できる土台が築けます。
