イボといっても様々な種類があります。イボの大きさや数、イボの状態など人によって、かなりの個人差があるものです。また、イボのできる箇所も人によって個人差があり、首筋に水イボができたり、足の裏にできるイボなど、実に様々です。
イボができるメカニズム
では、いったいイボはどうしてできてしまうのでしょうか?
実は、イボのウイルスは健康な皮膚には感染できないと言われています。しかし、何かで小さな傷ができてしまうと、そこからイボのウイルスが侵入して皮膚に入り込み、基底層にある細胞に感染して、イボをつくると考えられています。そして、ウイルスに感染してしまった基底層にある細胞は細胞分裂が活発になり、周囲の正常な細胞を押しのけて増え続けていくのです。
従来のイボ治療とは?
従来は、液体窒素療法がとられていました。マイナス196℃の超低温の液体窒素を綿棒などに染み込ませて、イボができている患部にあてて、患部を急激に冷やすことによって、イボができている組織を壊死させて、時間の経過と共に新たな皮膚の再生を促すという治療方法です。
しかし、この治療法では1回の治療で患部のイボを全て取り除くことはできません。なぜなら、患部のイボがある箇所を低温やけどさせるからです。
かなりの痛みが伴うため、痛さの度合いによって治療の進度を決めていくので、1週間から2週間ごとに通院をしてイボが完全に取り除けるまで治療を続けます。
最新のイボ治療とは?
従来のイボ治療では、ひどい痛みを伴う上に、何度も通院をしなければならないというデメリットがありました。
それゆえ、なかなか治療を受けることを受け入れられない人が多くいました。しかし、最新のレーザー治療では局所麻酔をした上で、ホクロがある患部をレーザー照射によって焼いて除去するため、取り残しがなければ一度の治療で完治を目指せます。
医師も人間ですので、視覚に頼って除去している以上、少し患部の一部を残してしまうこともあります。できるだけ傷口を小さくした方が回復が早いため、なるべくレーザーの照射する範囲は少なくする傾向にあるからです。しかも、回復までにかかる時間も1週間から2週間ほどと比較的短期治療を行うことが可能となりました。
このように、最新のレーザー治療を利用することで痛みを感じにくく、完治も早いことが分かりますね。