離職期間とは、退職して次の会社に入社するまでの期間のことを指します。会社に在籍しながら転職活動をし、転職先が決まってから退職する場合は基本的に離職期間はありませんが、それぞれの事情で退職先が決まらないうちに退職すると、どうしても離職期間が出来てしまいます。
この「離職期間」が転職にあたってマイナスになるのでは、という懸念をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。今回は転職する際、離職期間が不利になるのか、また、離職期間についてどのように説明すればよいかを解説していきます。
離職期間は不利になるのか
正直なところ、在籍中に転職活動し、離職期間なく転職したほうが有利です。定期収入も途絶えることがなく、保険などもブランクができないからです。なにより現役の会社員なのですから、面接時に痛くもない腹を探られることがありません。
離職期間がある場合、まず「転職先がないまま退職した」という事実だけに注目されてしまい、転職先の採用担当者もネガティブに受け取ってしまう可能性があります。
例えば
「転職先が決まっていないのに何故急いで退職したのか」
「計画性がないのではないか」
と勘繰られてしまうことがあります。
つまり、先方に不信感や人材としての不安感を抱かせてしまうことになるわけです。
離職期間が不利にならないケース
しかし、離職期間に理由があればそれほど不利になることはありません。
例えば、
・企業で急なリストラが行われた
・育児、介護などの家庭の事情
・起業すべくフリーランスで仕事をしていた
など、なぜ離職期間があったのか、という合理的な理由があれば特に不利になるわけではありません。
やむを得ない理由があれば、それをわかりやすく説明することが大切です。
離職期間が長いのは問題視される?
転職はご縁のものですから、1カ月で転職できる場合もあれば、1年近くかかる場合もあります。ですが、現実的には離職期間は短い方が有利とされています。
離職期間が長いと、
「何か問題があり、転職できなかった人材ではないのか」
「ブランクが長いと仕事の勘が鈍っているのではないか」
「なぜ離職期間が長かったのですか」
という質問に対しては、嘘をつかないことが大切です。適当な理由をつけても説得力がありません。かといって馬鹿正直に「なかなか面接が通らなかったからです」という必要もありません。
上記で述べたような合理的な理由があれば、それをきちんと説明すれば理解を得られますし、なかなか面接を通らなかったとしても、「最初は転職活動の方法が受身すぎた」「自分の希望する条件の会社が見つからず、御社の募集に出会うまで時間がかかった」など、オブラートに包んで説明しましょう。
また、勤労意欲があること、面接企業にどのように貢献できるかをアピールすることも重要です。
おわりに
離職期間が1年近くあり、数回転職を経験している筆者の体験から言うと、「離職期間」よりも「退職理由」の方を気にする企業の方が多いです。
離職期間を短くすることを優先して、急いで変な会社に勤めて辞めることになるよりも、条件があって納得がいく会社に転職することをおすすめします。