筆者は7回ほど転職経験があり、企業の人事部と何回も面接をしておりますが、正直、圧迫面接してくるような企業は辞退したほうが良いと初めに申し上げておきます。
ただ、ブラック企業ではないのに圧迫面接をしてくる企業もままあるようです。その裏には企業としての意図がありますので、今回は圧迫面接の内容と、その対応策についてご紹介していきます。
圧迫面接とは
圧迫面接とは、採用の面接時に面接官がわざと高圧的な態度を取ったり、威圧的な質問をしてくる面接方法です。
こちらの意見をことごとく否定したり、わざと怒らせるような質問を投げかけてくることもあります。
圧迫面接の意図
本来であれば必要のない面接手法に見えますが、企業側の論理として、「ストレス耐性を確認したい」という意図があります。
ビジネスの商談では、クライアントである立場を逆手にとって威圧してきたり暴言を吐いたりするケースもあります。
ですから、わざとこちらを怒らせるような発言をして、どの程度忍耐力があるのか、感情をコントロールできるのか、を確認したいわけです。
また、「コミュニケーション能力を確認したい」という意図もあります。
繰り返しになりますが、ビジネスの場ではこちらに拒否権がなく、どんな横暴な顧客であっても否応なしに丁寧に対応しなければならない場合があります。
例えばカスタマーハラスメントなどがわかりやすい例になると思います。そういった場合に、いかに円滑なコミュニケーションが取れるか、あるいは理不尽な要求に対してどのような切り返しができるかという思考力や問題解決能力を見たいという意図もあります。
圧迫面接された時の対応
圧迫面接だと感じても、頭にきたという表情をだしたり、イライラしてはいけません。それこそ圧迫面接する側の思うつぼです。同じ土俵に上がらないようにしましょう。
世の中に圧迫面接に慣れている方はあまりいないと思いますが、まずはあわてず落ち着いて平常心を保ち、「来たな」と思ってそれまで通りの対応を心がけましょう。
注意したいのは、ひどい質問に対して答えに窮して黙り込んでしまうと、「臨機応変に対応できない」「コミュニケーション能力が低い」という印象を与えてしまいますので、「少し考えるお時間を頂いてもいいですか」と一言伝えるのも作戦の一つです。
また、企業側が感情を逆なでするような物言いをする場合もありますが、そこで怒ってしまうと「ビジネス上でも感情がコントロールできない可能性が高い」と思われてしまいますので、感情的になることは避けたいところです。
面接は企業と入社希望者が直接会って会話というキャッチボールをする場所です。ですから悪球でも取れる能力があった方が良いわけですが、わざと暴投しか投げてこない場合は考えものです。
おわりに
わざと圧迫面接をする、という企業は基本的にストレス耐性が必要な会社だという可能性もあります。例えばブラック企業であれば、ストレス耐性の強い人材を欲しがるのは当然のことです。
面接時、あまり耐えられないほど圧迫面接をしてくる企業であれば、感情的になる前に面接を途中で辞退することも考えていいでしょう。
いずれにしても圧迫面接だと感じるような不快感を与える面接をするような企業であれば、入社そのものを慎重に検討すべきでしょう。
圧迫面接は決して肯定できる方法ではありませんが、万が一のために対応策を知っておいて損はありません。転職を考えている方に、この記事がお役に立たないことを切に願うばかりです。