転職する際の面接では、それまでのキャリアをアピールすることももちろんですが、面接官にいかに良い「印象」を与えるかも大切になってきます。ことに「第一印象」というのは本人を印象づける重要なポイントです。
簡単なところで言うと、面接者がヨレヨレの私服で来るか、ピシッとしたスーツで来るかで全く印象は変わってきます。見た目だけでも相手の印象が変わりますので、態度そのものがより重要になるわけです。
この記事では、イメージトレーニングによる印象操作のやり方について解説していきます。
そもそも印象操作とは
「印象操作」とは社会学者のアーヴィング・ゴッフマンが作り出した言葉で、「ある場面(表舞台)で他人に与える印象を操作すること」あるいは「相手が期待している役割通りに自分の立ち居振舞いをコントロールすること」です。
印象操作というとちょっと聞こえが悪いですが、英語では「Impression Management」なので、印象操作というよりも印象マネージメント、といった方が良いかもしれません。
役者さんが舞台上で、与えられた「役」を演じるように、採用面接であれば、「面接官が採用したいと思う自分」を自己演出することが印象操作です。
印象操作するためのイメージトレーニング
イメージトレーニングはアスリートなどがよく行うトレーニングです。特に難しいことではなく、頭の中で具体的にそのシーンを何度も繰り返し、明確に思い浮かべることです。
そして、転職の際にまずやっておきたいことは、面接のイメージトレーニングです。
イメージトレーニングのコツは、「成功するイメージ」を繰り返しイメージすることですが、
大切なことはふたつで、
・細部まで思い浮かべる
・最高の成功例やパフォーマンスを思い出す
ことです。
細部まで掘り下げるというのは、あらゆる場面を想定しておくことです。例えば、採用面接での質問に対して、「この質問にはこう返す」という問答集や、相手に好感を持たれる態度をシミュレーションしておきます。できれば面接する企業の会議室のイメージや、その時の自分の立ち居振る舞いまでイメージしておくとよいでしょう。
そして、自分のキャリアを説明する場合ために、過去の経験の成功例や、会話で上手くいった時のパフォーマンスをイメージしておきましょう。
最高の自分を繰り返しイメージすることで、やる気を上げたり、自信をつけたりすることができます。そして最高の自分を現実のものとして自己プロデュースするわけです。成功する自己暗示をかけるといってもいいかもしれません。
面接では見た目の第一印象も大切ですが、相手に与えるイメージは見た目だけではなく、態度からも読み取られてしまいます。印象操作といっても、普段と全く違う印象を与えることはできませんから、ベストな自分を見せられるように、イメージトレーニングしておきましょう。
また、転職して実際に勤務するようになった時にも印象操作が役に立つでしょう。