30~40代になると、肌の悩みはつきませんが、中でもやっかいなのは肝斑です。
肝斑はシミの一種ですが、一般的なシミと違って境目がはっきりしておらず、頬骨のあたりや口の周辺に左右対称に表れるのが特徴です。
肝斑は紫外線だけが原因ではなく、擦る、触るなどの物理的な刺激でも悪化すると言われています。コロナ以降、マスクをすることが日常的になりましたが、マスクによる摩擦も肝斑が増える原因と言われています。
今回は、肝斑対策の美容施術とセルフケアについてご紹介していきます。
肝斑におすすめの美容施術
肝斑におすすめの美容施術は主に、内服薬、外用薬、レーザートーニングの3つです。
内服薬(飲み薬)
ビタミンCとトラネキサム酸が肝斑に有効だと言われています。医療機関でも処方してくれますが、ビタミンCはドラッグストアなどで手軽に手に入りますし、トラネキサム酸を配合した薬も市販されています。
肝斑改善の治療薬として市販薬で比較的有名なものは、第一三共ヘルスケアから発売されている「トランシーノEX」で、第1類医薬品なので薬剤師のいるドラッグストアで購入することができます。また、お医者さんで処方されるトラネキサム酸配合の内服薬としては「トランサミン」がよく知られています。
外用薬(塗り薬)
飲み薬以外に、外用薬も肝斑には効果的です。
肝斑治療に有効とされる外用薬には、トラネキサム酸が配合されたもの、ハイドロキノンが配合されたものあります。
トラネキサム酸はメラニン色素の生成を抑える効果があり、ハイドロキノンは肌の漂白作用があると言われており、シミ治療にも使われています。
レーザートーニング
シミの一種ならばレーザー治療で取ってしまえばいいのでは?とお考えの方もいらっしゃると思いますが、肝斑は刺激で悪化しやすく、通常のシミを取る光治療では肝斑が余計に濃くなってしまう可能性もあります。肝斑治療用に開発されたレーザー出力を抑えたレーザートーニングという治療法があり、クリニックなどで施術をしてもらうことができます。
肝斑におすすめのセルフケア
紫外線防止ケア
肝斑に限ったことではありませんが、シミ全般については紫外線を防止することが重要です。常日頃から日焼け止めを使い、必要に応じて防止や日傘で紫外線を避けるよう心がけましょう。
肌をできるだけこすらない
肝斑の大敵は刺激です。可能であれば顔に触らないことがベストですが、そういうわけにもいきません。
例えば、ふき取りタイプのクレンジングや、顔をコロコロするマッサージ器具、顔そりなどは肌への刺激が強いので避けた方がよいでしょう。
洗顔するときは泡タイプのものを使ったり、洗顔フォームを細かく泡立てて、ふんわりと洗うようにしてください。
セルフケアとしては他にも、トラネキサム酸配合の市販薬や化粧品を利用するという方法もありますが、肝斑にお悩みの方は、まずはクリニックなどで見てもらうことをおすすめします。